サンバが来なけりゃ浅草の夏は終わらないっ!
夏の最後を締めくくる熱狂イベント
夏のビッグイベントとして、すっかりお馴染みになった「浅草サ ンバカーニバル」は、8月下旬の土曜日に開催されます。地域の観光開発・活性化を目的に昭和56年から始まった本イベントは、その陽気さが古来からの下町文化に通じると、浅草文化を愛した芸人:故伴淳三郎氏の発案によって実現しました。現在では約50万人の観衆を魅了する、夏のフィナーレの一大イベントとして、全国に知られるようになりました。浅草の夏はサンバが締めくくります。
パレードの構成
チームごとのテーマによってそれぞれ異なるパートがあります。
1.コミッソン・ヂ・フレンチ(Comissao de Frente)
パレードの先頭を務めるパート。チームのテーマを表現した衣装や動きを披露しながらパレードします。
2.テーマ・アーラ(tema Ala)
全員が衣装を揃えて決まった動き、振付でテーマを表現するパート。
3.バイアーナ(Ala das Baianas)
若い時からチームを支えてきた女性たちで編成。ブラジルの伝統的な衣装の大きなスカートでくるくる回りながらパレードします。
4.パシスタ(Passista)
テーマを表現するパレードの中にあって、個人の踊りを見せるトップダンサー。タンガと呼ばれる羽をまとった素敵な衣装でパレードします。
5.ポルタ・バンデイラ&メストリ・サラ(Porta-Bandeira e Mestre-Sala
チームの象徴である旗(バンデイラ)を持つ女性と、それを守る男性ダンサーのペア。貴族を模した優雅な衣装で旗を観客に紹介しながらパレードします。
6.ハイーニャ・ダ・バテリア(Rainha da Bateria)
チームのトップダンサーでバテリアから指名を受けた女性ダンサーです。名誉を示すたすきをかけてバテリアパートの先頭で踊ります。
7.バテリア(Bateria)
チームのリズムを担当する打楽器隊。
8.アレゴリア(Alegoria)
チームのテーマに沿って装飾を施した華やかな山車。
パレードの華はアレゴリア
パレードで最も華々しいのはアレゴリアと呼ばれる山車。各チームごとにテーマをもって制作し、すべて人力で押し進めます。このパレードのためだけに、何ヶ月も前から準備するチームが多いとか。それだけ各チームの思い入れも大きい。